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「O
 

近年、私が行なっている映画制作(監督・脚本担当)から

インスピレーションを得たシリーズ作品「O(オー)」。

 

私は映画制作の中で[絵コンテ]の一コマの中に居る存在に興味が湧きました。

役でも俳優でもなく、スタッフにイメージ共有する為の

[絵コンテ]の中に居る記号化された存在です。

彼らは、映像になる前のト書きやストーリーの中だけで生きています。

 

私がト書きを書き続ける限り存在しつづけるこの生命は、

私自身の生命と直結し、まるで私と同じリズムの脈を打っているかのようです。

私は、私と彼らの生命を行き来する中でこの作品を描いています。

「彼らからしたら、私は”あなた”という存在なのか?」

このような疑問と共に、

私でもあなたでもあるかもしれないこの存在を「O」と名付け、

ト書きと共に作品化する事で「O」の延命行為をしています。

[昨晩、Oはレストランで4時間喋りつづけた。]

 

2024年

H82xW91xD5cm
 

色鉛筆、オイルパステル、顔料、胡粉、白土、砂、ボンド、墨

メディウム、アクリル絵の具、スタイロフォームに雲肌麻紙

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